アレルギーのお話

 アレルギー性体質の人全般にいえることなのですが、自律神経の副交感神経が強く働きすぎている状態なのです。
この副交感神経が強く働くことは免疫のリンパ球の数を増やしすぎてしまうのです。
特に子供の頃はリンパ球の数を増やした状態で免疫機構が働いています。
これは大人になるにつれ獲得免疫(はしかやおたふく風邪などに1度罹ると免疫ができて罹りにくくなること)を得たり、意志によって自分で身体を休めたりすることができ、体力的にも十分耐えうる身体であったりするからです。
そこで、子供の場合はそこまで行き着いておらず、まだ、細菌やウイルスに対して抵抗力が少ないのです。
そこで、防御作用としてリンパ球を増やすということを行っているのです。
それに加え、最近の子供たちは外で遊ばない、少子化の影響で過保護になる、怒られない、夜更かしをする、好き勝手放題してしまうなど副交感神経を強く働かせる原因ともなってしまっているのです。その影響が過剰なリンパ球の増加と言う形になって現れてくるのです。
その結果、通常では何ら問題にならなかった物質が身体にとって危ないアレルゲン(アレルギーを誘発する物質)となってしまうのです。

 しかし、昔アトピーは大人になれば治るといわれていた病気です。
それは思春期あたりで大人の身体になるのでリンパ球が減り、顆粒球が増えるということが起こるのです。ですから、自然治癒してしまうことが良くありました。
ですが、現代社会は人間本来の生活リズムか崩れてしまい、その悪影響がでているのです。
では、どの様な対策を練れば良いのでしょうか?成人の場合はストレス性のアトピーになっていることもあるので注意が必要ですが、「メリハリのある生活リズムにする」「入浴時間をあまりかけずに熱めのお風呂に浸かるかシャワーだけにする」「香味野菜などは少し避ける」「薬味は唐辛子やわさび、からし以外少な目にする」「1日1時間散歩をする」「ゴロゴロしない」「休みの日は積極的に外出する」「音楽はアップテンポなものを聴く」「映画はスリルやサスペンス、SFなど手に汗を握るようなものを観る」「スポーツ観戦で熱狂的に応援する」「カラオケで歌いまくる」「部屋を寒色系にする(青を中心に)」「部屋を明るくする(太陽光に近い光)」「ハーブティーを飲む」「アロマでミント系を焚く」「水分をやや多めにとる」などがあります。
無論、これだけで解決するのではありませんが、特に皮膚科から処方されるステロイド系軟膏は使用頻度を極力減らしてください。ステロイドを使っている間は治ることはありません。
ただし、ステロイドをやめるとかゆみや表面上の悪化が起こります。
これは悪化ではなく、身体の老廃物の排出が一気に起こり始めているので悪化したように思えるのですが、実は改善に向かう指標なのです。ただし、これをするときはリンパ球の数をきちんと検査しながら行ってください。
そして、自律神経免疫療法をきちんとできる医師と向き合って行ってください。
身体の状況を把握しないでステロイドをやめるとステロイドが本当に必要なときに使えず悪化を招くことにもなりまねません。

ステロイドをやめるときは慎重に!!

 食物アレルギーもほとんど同様な状態なので、体質を根本的に変える方がよいでしょう。そのときは漢方をするのもいいことですよ。

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